過去のクラウドシステムの概要
運用期間:2018年12月1日~2025年2月28日
インタークラウドシステムは,北海道から九州に至る全国規模の広域分散システムとして構築されています。
北海道大学情報基盤センターに加えて、東京大学、大阪大学、九州大学に一部のサーバを設置し、また北見工業大学には、磁気テープアーカイブ装置を設置し、遠隔バックアップの機能を提供しています。
さらには、国立情報学研究所が提供するSINET5との連携も行なっています。
ハードウェア
○サーバ | |||
サーバ群I | 機種 | PRIMERGY CX400/CX2550 M4 | |
ノード数 | 16 | ||
CPU | Intel Xeon Gold 6138 (20C/2.0GHz) x 2 | ||
メモリ | 256GB | ||
ストレージ | 240GB SSD x 2 | ||
ネットワーク | 25Gb Ethernet x 2 | ||
サーバ群II | (北海道大学) | 機種 | PRIMERGY CX400/CX2550 M4 |
ノード数 | 44 | ||
CPU | Intel Xeon Gold 6138 (20C/2.0GHz) x 2 | ||
メモリ | 256GB | ||
ストレージ | 240GB SSD x 2 | ||
ネットワーク | 25Gb Ethernet x 2 | ||
(遠隔サイト) | 機種 | PRIMERGY CX400/CX2550 M4 | |
ノード数 | 7 | ||
CPU | Intel Xeon Gold 6138 (20C/2.0GHz) x 2 | ||
メモリ | 256GB | ||
ストレージ | 240GB SSD x 2,2TB HDD x 2 | ||
ネットワーク | 25Gb Ethernet x 2 | ||
サーバ群III | 機種 | PRIMERGY 2540 M4 | |
ノード数 | 4 | ||
CPU | Intel Xeon Gold 6138 (20C/2.0GHz) x 2 | ||
メモリ | 256GB | ||
GPU | NVIDIA Tesla V100(PCIe/16GB) x 2 | ||
ストレージ | 3.84TB SSD x 2 | ||
ネットワーク | 25Gb Ethernet x 2 |
○ストレージ | |||
クラウド起動ストレージA | 機種 | ETERNUS DX200 S4 | |
物理容量 | 320TB (HDD) + SSD | ||
クラウド起動ストレージB | 機種 | ETERNUS DX200 S4 | |
物理容量 | 220TB (HDD) + SSD | ||
オンラインストレージ | 機種 | DDN GS7K + SS8462 | |
物理容量 | 1.0PB |
○アーカイブ装置 | |||
クラウド アーカイブ |
テープライブラリ装置 | 機種 | ETERNUS LT270 S2 |
アーカイブ容量 | 5.0PB | ||
カートリッジ | LTO Ultrium8 (12TB/30TB) | ||
テープバックアップサーバ | 機種 | PRIMERGY R2530 M4 | |
ノード数 | 4 |
ソフトウェア
クラウド基盤ソフトウェア |
Mirantis Cloud Platform (OpenStack Pike) ・Nova (for Virtual Machines) ・Ironic (for Baremetal Machines) ・Cinder (for Block Storage) ・Glance (for Images) ・Horizon (for Dashboard) |
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ゲストOS | CentOS, Ubuntu | |
ホストOS・管理OS | RedHat Enterprise Linux, Ubuntu | |
仮想化ハイパーバイザ | KVM | |
クラウドストレージソフトウェア | Nextcloud |
サーバサービス
インタークラウドシステムでは、下記の3種類のサーバをサービスとして提供します。
仮想サーバ
仮想サーバでは、仮想化機能を活用し、仮想マシンを2コア以上1コア単位で提供します。
インタークラウドシステムでは、仮想サーバを資源プール方式で提供します。資源プール方式とは、全体の合計コア数、合計メモリ容量、合計ストレージ容量を指定して利用申し込みを行い、その合計リソース量の範囲内で、複数の仮想マシンを任意のサイズで自由に作成できるものです。本学では、1CPUコア/6GBメモリ/50GBディスクの組み合わせを1単位として、最低2単位以上、追加は1単位ごとで提供します。
また、利用者の利便性に配慮し、標準で資源プールの最大サイズで初期配備サーバを提供します。複数の仮想マシンが必要な場合には、初期配備サーバを削除し、利用者の操作で複数の仮想マシンを作成する必要があります。
仮想サーバは、OpenStackダッシュボードのグラフィカル画面からの手動操作、およびREST APIを活用したスクリプトによる自動操作の双方に対応します。
仮想サーバの利点
・研究予算に応じて、さまざまなサイズの仮想マシンを作成できます。
・特にREST API連携の場合、短時間の作成と破棄を繰り返すことで、サーバの使い捨てが容易です。
物理サーバ
物理サーバでは、物理マシンを1台単位(ベアメタルサーバ)で提供します。物理サーバでは、仮想化ハイパーバイザ、OS、ライブラリ、アプリケーションなどのすべてのソフトウェアスタックを入れ替え可能です。また、スーパーコンピュータの演算ノードと異なり、管理者権限も利用者に提供します。
物理サーバはOpenStack Ironicで提供されているため、仮想サーバと同じOpenStackの画面上で、電源のオン・オフなどの操作を行うことが可能です。また、同じ利用者の仮想サーバと物理サーバは、標準で同一のプライベートネットワークに接続されており、両者のサーバの間で高速にデータをやり取りすることが可能です。
物理サーバの利点
- ・物理サーバを1台単位で丸ごと提供するため、非常に高性能です(仮想化のオーバヘッドはありません)。
- ・管理者権限も提供するため、すべてのソフトウェアを入れ替え可能です。
GPUサーバ
GPUサーバでは、PCIe版(16GBメモリ)のNVIDIA Tesla V100を2枚搭載したサーバを1台単位、ベアメタルサーバの形態で提供します。提供方法は物理サーバと同一ですが、サーバにGPUを搭載している点が異なります。
GPUサーバの提供可能数は4台と限りがあるため、事前に窓口までご相談ください。
GPUサーバの利点
- ・近年流行している深層学習や人工知能アプリケーションの演算にGPUを活用することができます。
- ・GPUの搭載枚数が2枚と少ないことから、利用負担金と性能のバランスがよく、パイロット的な研究開発に向いています。