| 考古学――君たちは、この言葉を聞いて何を思い浮かべますか。 エジプトのピラミッド、インカ帝国、ナスカの地上絵、イースター島のモアイ像、等々。あるいはインディージョーンズ、マスターキートン、G・ハンコック、などなど。邪馬台国、卑弥呼、しぶいところでは吉野ヶ里、三内丸山…etc。考古学について、あるいは原始・古代について、君たちが興味を抱いたきっかけは様々でしょう。それはそれで大事なことで、そのナイーブな思いはこれからも大切にして下さい。地球上には未だよくわからない“自然物ではないモノ”がたくさんあります。現代の常識ですんなりと理解できないモノに出合うと、私たちはすぐに宇宙人や超能力者、スーパーヒーローなどを登場させてしまいがちです。でもこれでは、考えることの放棄、思考の停止にほかなりません。 クレーン車もない時代に巨大な石像物を造り、飛行機もないのに上空からでなければ見えない絵を地上に描く――そのような事をやってしまうのが人類であり、人類の文化なのです。考古学者は、それらのことを発掘調査から得られた事実を1つ1つ積み上げて証明してゆきます。人類という“とてつもない生き物”は、どこから来て、どこへ行こうとしているのか?その答えを求めて、考古学者はフィールドでの調査におもむきます。 どちらも北方文化論講座のスタッフが担当しています。それぞれ「実習授業」として発掘調査などのフィールドワークを用意しています。 |
| 私たち人類が生理学的に熱帯型の生物であるというのを知っていますか。 約16年前にアフリカに出現した現代型人類集団は、急速に世界各地へ生活領域を拡大しました。現在、その生活領域は北極の一部と南極を除いた地球上のほぼ全域に及んでいます。地球上に暮らす人類は、わずか1種のみ。しかも生理学的に熱帯型の生物である人類が、多様な生活文化を生み出して地球各地で暮らしているのです。なぜ、どのように私たち人類は、異なる環境へ適応することができたのでしょう。 |